なぜ、同じ会社なのに、 話が通じなくなるのでしょうか。

部署ごとに異なる言葉、評価基準、仕事の進め方。 その違いは、単なる性格の不一致ではありません。 組織の中に生まれた「分類」と「境界」が、同じ会社の人々を別々の部族へ変えているのかもしれません。

他部署と話が通じない| 営業には営業の常識、開発には開発の常識があり、同じ言葉を使っていても意味が一致しない。

無意味なルールが残り続ける| 誰も必要性を説明できないのに、書類、会議、承認手続きだけが儀礼のように続いている。

他部署の提案が「異物」に見える| 自分たちの分類や慣習に合わない提案を、内容ではなく「うちのやり方ではない」という理由で退けてしまう。

サイロエフェクト|

これらは、誰か一人のコミュニケーション能力の問題ではありません。 人が世界を理解するためにつくる「分類」が、組織の中で固定され、部署間の壁へ変わった結果かもしれません。 この講座では、その壁を壊すのではなく、まずどのように作られているのかを観察します。

組織を、3つの人類学的レンズで読み直す

組織の分断を、相性やコミュニケーション不足だけで説明しても、壁はなくなりません。 この講座では、分類・機能的愚かさ・境界交渉という3つの視点から、職場の「当たり前」を異文化として観察します。

部署ごとの「当たり前」は、どう作られたのか| 人は、複雑な世界を理解するために分類します。 しかし、その分類が固定されると、営業、開発、管理部門は、それぞれ異なる言葉と価値基準を持つ「部族」のように振る舞い始めます。

なぜ、優秀な人が疑うことをやめるのか| 組織では、摩擦を避け、仕事を滞りなく進めるために、あえて深く考えないことが合理的になる場合があります。 その結果、誰も意味を説明できないルールが維持されます。

壁を壊さず、どう越境するか| 部署の境界には、専門性や責任を守る役割もあります。 必要なのは、すべての壁を壊すことではなく、異なる部署の言葉を翻訳し、小さな接点をつくることです。

セルフワーク| 私の組織にある 「サイロ」を解剖する

01|境界を見つける あなたの組織で、最も強く「内と外」を分けている部署やチームを特定します。 02|儀礼を観察する 必要性が説明されないまま続いている会議、書類、承認手続きを書き出します。 03|1ミリの境界交渉を設計する 組織全体を変えようとせず、自分にできる小さな越境行動を決めます。

見る・観察する・持ち帰る

長時間の講義を受け続ける講座ではありません。 短い動画で視点を得て、自分の職場を観察し、最後に小さな境界交渉の設計図を持ち帰ります。

01|見る  6分程度の動画を4本視聴します。 組織人類学、分類、機能的愚かさ、境界交渉という4つの視点を、具体的な企業事例とともに学びます。

02|観察する  動画で得たレンズを使い、自分の職場を「異文化」として見直します。 他部署との摩擦、会議、承認手続き、専門用語などを、日常の当たり前としてではなく、組織固有の儀礼や分類として観察します。

03|持ち帰る 最後に、「サイロ・エフェクト解剖シート」を完成させます。 組織全体を変える計画ではなく、明日から実行できる小さな境界交渉を一つ決めます。

糸林誉史 文化人類学者/大学教授/国家資格キャリアコンサルタント/人文知のeスクール「リベラーツ」主宰

長年、文化人類学と組織研究の視点から、人と制度、仕事とテクノロジーの関係を研究してきました。 職場で起きる「話が通じない」「無意味な手続きが続く」「優秀な人ほど考えることをやめる」といった現象は、個人の性格や能力だけでは説明できません。 この講座では、組織を一つの文化として観察し、分類、儀礼、境界が人々の行動をどのように形づくるのかを、ビジネス人類学の視点から読み解きます。

01|誰かを悪者にしない 組織の問題を、上司や他部署、部下の性格だけに還元しません。

02|経験を理論と結びつける 抽象的な理論を、自分の職場で起きている具体的な出来事に引き寄せます。

03|大改革より、小さな越境を考える 組織全体を一度に変えるのではなく、自分の立場から始められる「1ミリの境界交渉」を設計します。

Curriculum

    1. (Included in full purchase)
    2. (Included in full purchase)
    3. (Included in full purchase)
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    2. (Included in full purchase)
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越境するビジネス人類学

本講座は、リベラーツ叢書のビジネス人類学テキストをもとに構成されています。 市場、組織、労働、テクノロジーを当然の仕組みとして受け入れるのではなく、人間がつくり出した文化や制度として観察し直します。 書籍を読んでいなくても、本講座は問題なく受講できます。講座終了後、組織人類学の理論や事例をさらに深めたい方のための発展テキストです。

01|組織を異文化として見る 部署ごとの言葉、儀礼、評価基準を、組織固有の文化として読み解きます。

02|市場と制度を自然視しない 効率、成果、自律、デジタル化といった常識が、どのようにつくられたのかを問い直します。

03|現場の経験から理論をつくる 日常の違和感を、単なる不満ではなく、組織を読み解くための観察記録へ変えます。

あなたの職場を、 人類学の眼で 観察してみませんか。

4本の短い動画とセルフワークを通して、部署間の分断、無意味なルール、社内部族主義が生まれる仕組みを読み解きます。 最後に、明日から始められる「1ミリの境界交渉」を一つ持ち帰ります。※ クレジットカード登録不要